第二届人民中国杯日语国际翻译(笔译)大赛赛题
组别:研究生组
项目:日译汉
中国の「滴滴」をご存知ですか。スマホで車両と乗客を結ぶ配車サービスで、5億人を超える利用者を持つ巨大ユニコーン企業です。去年9月には日本にも上陸して、今や私たちの生活にも無縁とは言えない存在です。
吐く息が真っ白になるほどの極寒の北京で繁華街のショッピングモールの前で目にしたのが、ひっきりなしに横付けされる滴滴の車でした。次々に降りてくる人たちの多さに圧倒されるが、その光景は家族や友人に車で送ってもらっているように見えます。なぜならほとんどの車両がタクシーではなく、一般の乗用車だったからです。
この一般のドライバーが自分の車に乗客を乗せるしくみを「ライドシェア」と言うのです。ライドシェアがここまで広がった最大の理由は、「タクシーがつかまらない」というストレスを解消したことでしょう。
利用の現場を取材したあと滴滴の本社を訪ねました。今回、技術部門トップの張CTOが、会社の心臓部を見せてくれました。
案内された部屋に入ると、暗闇の中から大きな液晶画面が現れました。そこには、無数の光がうごめいています。聞くと、滴滴が管理している車の動きをリアルタイムで把握していると言います。膨大なデータにより、車と乗客をさらに効率的に結びつけるだけでなく、いつどこでどれだけの利用需要が発生するかまでわかるようになっています。
滴滴は膨大な移動データを学習し続けるAIを活用した「交通大脳」というプロジェクトも進めています。すでに20都市でトライアルを開始し、渋滞が減って車のスピードが1.4倍に上がった交差点もあるというのです。さらに政府とも協力してバスや鉄道の利用データまで1つのクラウドに集めようとしています。これが実現できれば、最も効率的な道路や地下鉄の建設計画を提案できるようになると胸を張ることができます。
そして、自動車業界を揺るがす計画もあります。ライドシェア(相乗り)を「席単位」にまで拡大するというのです。滴滴は今は1台の車に1組の客を乗せているが、残っている空席を活用し、同じ方向に移動する人たちを集めて運ぶ手法です。
今の車の空間で想像すると、他人と席をシェアするのは抵抗があるが、空間を広げた箱型の車が出てきたり、車両にもビジネスクラスのような仕切りができたりすれば、それも可能かと思えてくるでしょう。
滴滴には、日本の自動車メーカーも関心を示しています。半年前、日本を代表するトヨタ自動車とソフトバンクの2社が衝撃の提携を発表しました。実はソフトバンクは滴滴に6000億円近くを出資し、共同で大阪で配車サービスも始めています。
日本で成功するか?「ライドシェア」——NHK