出張から帰ってきた社員を迎える「ご苦労様!」「お疲れ様でした!」の声。
员工出差回来,都可以听到“ご苦労様!”“お疲れ様でした!”一片迎接声。
でも、この使い分けに意味ってあるの?
但这样的区分使用有意义吗?
さっそく、国内外の企業や大学などでのマナーコンサルティングや人材育成などのマナー指導を行っている、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんにお話を聞いた。
一起来听一听,在国内外企业和大学负责礼仪指导和人才培养的礼仪顾问——西出广子(音译)先生的看法吧。
使い分けのポイントは?
区分使用的要点在于?
まず、今回もマナーの大前提として、「相手の立場に立つ」という相手目線をマナーとして考える場合、その相手がその言葉をどのように感じ、どのように受け取るかに応じて、答えは変わってきます。よって、一概に「これが正解!」ということは言えません。
首先,把“站在对方的立场”这种对方视角作为礼仪的大前提来考虑时,依据对方对你的话产生的不同感受以及接受方式,这个问题的答案也会不一样。因此,不能一概而言“哪一方是正确的”。
とはいえ、一般的にビジネスシーンにおいてはどう言えばいいのかお悩みの方もいらっしゃると思いますので、このような言葉を使えば、一般的には失礼には当たらないでしょう、という言葉をお伝えしてまいります。
话虽如此,我想在一般的商务场合下,还是有些朋友苦恼究竟该如何说才好,所以这里告诉大家,一般不会失礼的说法。
まず、「ご苦労様」という言葉は、目上の人から目下の人にかける言葉としてはOKですが、目下から目上にかける言葉としては現代ではNGと言われています。
首先,现代的一般说法是,“ご苦労様”用于上级对下级使用时是OK的,下级对上级使用则NG。
もともとは目下の人から目上の人への「ご苦労様」も使ってよかったのですが、時代の流れと共に使われ方が変化してきたようです。一部の辞書には「目上の人に対しては『お疲れ様』を使うほうが自然」との記述もあります。
本来下级对上级说“ご苦労様”也是可以的,但随着时代变迁,使用方法也发生了变化。还有部分词典里记述“对上级使用‘お疲れ様’较为自然”。
例えば「貴様」という言葉。もともとは、尊い人に向けられた言葉であったのが、現代では逆の意味や印象の言葉となっています。このように、言葉は時代とともにその意味や使われ方も変化するものなのですね。
比方说“貴様”(第二人称的敬语形式)这个词。原本是对尊贵之人使用的词语,在现代这个词却成了完全相反的意思和印象。像这样,语言的意思和使用方法是会随着时代而变化的。
「お疲れ様」「ご苦労様」という言葉の使い分けはなんとなく知っていた…という人も多いだろうが、現代では基本的には、こういう使い分けを把握しておけばOK。
“お疲れ様”、“ご苦労様”这样词语的差别在哪很多人可能似懂非懂,在现代,懂得这样区分使用就基本上没问题。
目上→目下:〇「お疲れ様」〇「ご苦労様」
目下→目上:〇「お疲れ様」×「ご苦労様」
基本的な使い分けは以上のことを覚えておきたいが、「ご苦労様」という言葉の代わりに、誰にでも使えるのが「お疲れ様」。
希望大家知道上面这些基本的使用差异,“お疲れ様”可以代替“ご苦労様”,对谁都能使用。
では、「お疲れ様」の言い方に、立場によって使い分けはあるのだろうか。
那么“お疲れ様”这一说法,在不同的立场下是否存在使用差异呢?
「お疲れ様」にも使い分けがある?
“お疲れ様”也有使用上的区别?
「お疲れ様です」という言葉は、ビジネスにおける挨拶言葉としてよく使われる言葉です。従って、相手が変わることにより、この言葉自体が変わるということはありませんが、大切なことは、何(WHAT)に対する「お疲れ様」なのかを明確に理解した上で、この言葉を伝えることです。
“お疲れ様です”这一句话在商务场合下是一句常用的寒暄问候语。因此,这句话本身不会因听话人是谁而发生改变,但重要的是,在表达这句话时要明确理解对什么(WHAT)表达“お疲れ様(您辛苦了)”。
そして、この言葉を使用するときに意識するポイントは大きく2つあります。
而且使用这句话的时候有两点要注意。
1つ目は、相手に応じて、敬語にするかどうかです。
第一,是否使用敬语要因人而异。
たとえば「出張から帰ってきた上司・部下・同僚」に対しての使い分けとしては…
比如“出差回来对上司、下属、同事”在使用上的差异是:
上司に対して
「お疲れ様でございました」
部下に対して
「お疲れ様でした」「お疲れ様」
同僚に対して
「お疲れ様です」「お疲れ様」
気心の知れた同期などであれば、「お疲れ!」でもよろしいかと思います。
如果对同期入职关系要好的人,简单一句“お疲れ”也可以。
大事なことは、言葉を向けられた相手が癒されたり、モチベーションがアップするよう、相手を思いその言葉を発することではないでしょうか。
重要的是,说这句话时要心想着对方,让听到这句话的人感到温馨、有动力。
2つ目は、「お疲れ様」の後に続く言葉です。
第二,“お疲れ様”之后要说的话语。
上司に対して
「ご出張、お疲れ様でございました。何か、お手伝いすることはございますでしょうか」
“您出差辛苦了,有什么需要我帮忙的地方吗。”
「ご出張、お疲れ様でございました。先方様より、御礼のお電話がございました」
“您出差辛苦了,刚才客户打电话来致谢。”
など、上司がしてほしいこと、知りたい情報など言われる前に先手で提供できると「デキる人材」と評価される可能性が高くなりますね。
诸如此类,在上司发话以前,能抢先一步把上司希望自己做的事和想知道的信息先行提供的话,就越有可能获得“工作能力强”这样的好评。
部下に対して
「出張、お疲れ様でした。福岡はどうだった?」
“出差辛苦了,福冈怎么样?”
「お疲れ様。商談はうまくいった?」」
“出差辛苦了,谈得顺利吗?”
など、部下に意識をおいて見守っていますよ、という上司としての優しさを言葉でも伝えるコミュニケーションを取り入れると部下としては、嬉しいと思います。
诸如此类,身为上司,说几句体贴话和下属沟通,让下属知道上司对自己有意识地关注,作为下属会很开心。
同期に対して
「お疲れ!今晩、一杯飲みにいく?」などと後に続く言葉を口にすることも良いですね。
“辛苦啦!”接下去说一句“今晚出去喝一杯吗?”,这样也挺好的。
現代は厳格な階級社会ではなく、また、そもそも肩書を持たないというビジネスパーソンも増えている。そんな時、役職に関係なく使える「お疲れ様」という言葉のバリエーションをおぼえておくと、ねぎらいの言葉に続くコミュニケーションがしやすくなるはずだ。
现代不是等级森严的社会,而且不带头衔的个人商务人士越来越多。这种时候,记住一些不受职业岗位限制都能使用的“お疲れ様”的衍生变化体,接着说几句体贴慰劳的话,沟通就会更加容易。
お客様に対しては「感謝の言葉」を
对客户说的“感激话语”
では、たとえば大事な会議でお客様を招いた時「暑い中来ていただいて、疲れたはず…」と思った時にも「お疲れ様です」は使える?会議が終わった後の「お疲れ様」もOK?
那么比如说,在重要会议上招待客户时说的“天气炎热,大家赶来应该很累……”想到这里,能不能用“お疲れ様です”?会议结束后说“お疲れ様”也OK吗?
こちらは状況に応じて変わります。
这里根据情况要有所变化。
来社くださったお客様に対していきなり「お疲れ様」という挨拶言葉は使いません。しかし、会議を共にした場合には「お疲れ様でございました」と敬語を用いてねぎらいの言葉を伝えても間違いとは言い切れません。
对来公司的客户不宜突然说“お疲れ様”这些问候语。但是,在一起开会的情景下,使用敬语“お疲れ様でございました”表达慰问,不能说有错。
ただし「お疲れ様」という言葉は、どちらかというと、社内・内輪間で使用する印象があります。例えば、eメールでは社内の人には「お疲れ様です」と書きますが、社外の人には「お世話になっております」となりますね。
不过,“お疲れ様”这句话给人的印象是在公司内和内部人士使用。比如说给公司内的人发送电子邮件时我们会使用“お疲れ様です”,对公司外的人则使用“お世話になっております”。
したがって、社外のお客様に対して対面で「お疲れ様」という言葉を使うことに抵抗のある方は、使用しないほうがいいでしょう。
因此,对公司外的客户在初次见面时使用“お疲れ様”这句话,有的人会心生抵触,还是不宜使用。
そこで、社外の方には特に「お疲れ様」の代わりに「ありがとうございます」と御礼の言葉を伝えると良いですね。例えば、自社にお越しくださったときであれば「お暑い中ご足労くださり、ありがとうございます」、会議の後であれば「貴重なご意見をありがとうございました」という感じです。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられて不快に感じることはないでしょう。
因此,对公司外的人,可以使用“ありがとうございます”这句话替代“お疲れ様”,传达谢意。比如说,客户来访公司时,可以说“お暑い中ご足労くださり、ありがとうございます(非常感谢大家在炎热的天气下来到我司)”,会议结束后可以说“貴重なご意見をありがとうございました(感谢大家提出了宝贵意见)”。用“ありがとう”来表达谢意,应该就不会有人觉得不舒服了吧。
お客様に対して「お疲れ様」を使っていい場面は、“共有の場”を過ごしたか否かがポイントということを覚えておきたい。
可以对客户说“お疲れ様”的场合的要点在于,是否和客户“一同在场”。
ビジネスシーンで相手に『ねぎらいの言葉』をかけるのはモチベーションのアップに繋がり、ゆくゆくは業績や収益のアップにつながる。そうなるように「お疲れ様です」「ご苦労様です」といった、決まった表現ではなく「ありがとう」「助かりました」などの具体的な言葉をかけることで、より良いコミュニケーション・円滑な人間関係を築いていくことが大切です。
在商务场合下,向他人表达“慰劳的话语”,是为了调动氛围,并逐渐进入与业绩或收益提升相关的话题。为此,重要的是不用“お疲れ様です”、“ご苦労様です”这些常规的表达,而用“谢谢”、“多亏了你”等具体的话语,以此构建更好的沟通和顺畅的人际关系。
ただし…役職を超えたコミュニケーションはgoodだけれど、最低限「こんな表現は失礼」というものも知っておきたい。
只不过…不限职位高低的表达方式虽说很好,但还是希望大家至少知道“(某些情况下)这些表达是不礼貌的”。
部下から上司へのNGワードって?
下属对上司不宜说的NG表达有哪些?
「OK」「了解」などは避けましょうね。
建议避免使用“OK”、“了解”这些表达。
挨拶に関する“もやもやマナー”は、「お疲れ様」の使い分けをマスターすれば解決。
能够娴熟区别使用“お疲れ様”的话,在寒暄问候上“糊里糊涂的礼仪”就可以解决。
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